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433.《ヤマハッカ(山薄荷)》
433.《ヤマハッカ(山薄荷)》
気温が下がってくると、草紅葉(くさもみじ)が楽しみな季節になります。いろいろな草が夏には想像もできない色に色づいて、花と共に楽しむことができるようになります。
比較的明るい林縁や草原などで見られるヤマハッカは夏の終わりころから紫色の花を咲かせます。
季節が進んで、寒さを感じるようになってくると、全体が赤や黄色に色づきます。
ハッカ(薄荷)という名前がついていますが、葉を揉んでみても、香はほとんどしません。(葉っぱの匂いを嗅ぐときは、むやみに摘み取らず、葉を少しだけちぎって揉みつぶして嗅いで下さい。)
古くからある名前のようで、江戸時代の書物にも「やまはっか」との記載があります。
秋に紫色の花を咲かせるシソ科の植物はいろいろあるのですが、ヤマハッカは、葉柄の部分に翼があって、見分けるポイントになります。
多年草ですから、冬に地上部が枯れても、また春に芽をだします。併せて種子繁殖もしますから、繫殖力は旺盛です。群生していることもあります。
近年、開発などにより成育環境が破壊されてしまうことが多いのも現実です。今のところは稀少種ということはありませんが。大切にしたいものです。
(最後の写真は、ハッカです)
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
