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434.《アケビ(木通)》
434.《アケビ(木通)》
アケビの実が熟す季節になりました。熟した果実は縦に割れます。中には白くて甘い果肉に包まれた種子があります。この様子からアケビという名は「開け実(あけみ)」を意味すると言われています。白いゼリー状の果肉を種ごと口に含んで、種を吹き出すようにして食べた経験のあるかたもいらっしゃるでしょうか。
地方によっては、果肉を除いた皮の部分にひき肉を詰めたり、皮を肉と一緒に炒めたり、美味しいのは皮よ!とおっしゃる方もいらっしゃいます。美肌効果や貧血予防など、様々な効果が期待される果物となっています。
蔓は強靭で、籠などの細工物に使われます。この蔓には空洞があって、空気が通りやすくなっています。漢字で木通と書かれる所以です。
一般に「アケビ」と呼ばれている植物は、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの三種類が混ざっています。アケビの仲間は3枚か5枚の小葉が集まって1枚の葉を構成しています。鋸歯のない小葉5枚がアケビ、鋸歯のある小葉3枚がミツバアケビ、この両者の交雑種で、鋸歯のある小葉5枚がゴヨウアケビです。花の色も各々、微妙に違っています。
たまにアケビコノハという蛾の幼虫がいて、驚かされることもあります。
(5・6枚目はミツバアケビ、7・8枚目はゴヨウアケビ、9枚目はアケビコノハの幼虫 です)
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
