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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

437.《ムベ(郁子、牟閉)別名 トキワアケビ(常盤木通)》

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437.《ムベ(郁子、牟閉)別名 トキワアケビ(常盤木通)

アケビの仲間ですが、アケビが落葉なのに対して、ムベは常緑です。トキワアケビの由縁です。また、アケビの果実は熟すと割れますが、ムベは割れません。
常緑の葉は、幼木のときは3枚、その後成長と共に5枚になり、実が成る頃には7枚になるので、「七五三の縁起木」と言われたりします。
平安時代には貴重な不老長寿の果物とされていました。
天智天皇(聖徳太子という説もあります)が蒲生野(古代近江の歴史地名)に狩猟で訪れた際、
長寿で健康な老夫婦と出会い、その老夫婦にどうすればそのような長寿でいられるのか尋ねたところ、この地でとれる無病長寿の霊果を毎年秋に食べているからだと答えました。天皇はそれを朝廷に献納することを命じられたとの記録があります。この果実を召し上がった天智天皇が「むべなるかな(いかにもそのとおりだなあ)」と仰せられたとか。その時の「むべ」がその後その果実の名称になったと伝えられています。
現在でも、近江八幡市の大島神社・奥津島神社から皇室に献納されたことがニュースになったりします。
果実の中のゼリー状の果肉と果汁を食べて、種子は出します。酸味はなく、淡い甘さが口に広がります。(たまたま割れたムベ、中を写真で確認してください。)
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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