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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

438.《オオイタビ(大崖石榴)》

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438.《オオイタビ(大崖石榴)

イタビとはイヌビワのことで、イヌビワに似たつる性植物にイタビカズラ、オオイタビ、ヒメイタビなどがあります。
オオイタビは名前の通り、大きいイヌビワ、あるいは大きいイタビカズラを意味しています。
房総半島以西の海岸に近い暖地に成育すると言われていますが、近年、壁面緑化のために植えられて、ビルの壁面などでも見かけます。
イチジクの仲間ですから、葉でも茎でも傷をつけると乳液が出ます。
雌雄異株で、雌雄いずれの株にも不気味と表現されることの多い花をつけます。花嚢と呼ばれる袋状の塊の中に小さい花が密集していて、イチジクコバチの仲間が花粉の媒介をします。
雌株の花嚢はやや小さめで球形に近いのですが、雄株の花嚢は大きめで長くなっています。
雄株の中は写真のように空洞になっており、壁面に赤紫色の雌花が密生していますが、これはイチジクコバチが産卵した虫えい(ちゅうえい:虫こぶ)です。中で羽化したコバチは1か所だけある出口の雄花をかき分けて脱出します。その時、体に花粉を付けて行き、受粉に貢献することになります。
受粉をした雌花嚢はジャムなどにして食べられていますが、雄花嚢は食べられません。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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