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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

446.《ガマ》

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446.《ガマ》

本文
ガマの穂が弾けて、種子が風に飛ぶ季節です。湖沼や川の縁、湿地、放棄水田など、浅い水につかって生育する多年草です。
♬ 大きな袋を肩にかけ 大黒様が来かかると(中略)蒲の穂綿にくるまれと(後略)♬
古事記に記された「因幡の白兎」の話に基づく歌で、文部省唱歌として広く歌われてきました。この歌のために、ガマの穂が怪我に有効との誤解が広まっています。
古事記にはガマの穂綿ではなく、蒲黄(ほおう:ガマの雄花から放出される花粉)のことが書かれています。蒲黄と呼ばれる花粉は、漢方では止血剤、増血剤、鎮痛剤、消化剤、利尿剤として用いられ、また、切り傷や軽いやけどには患部に直接塗布したりして使われます。
まず、ガマの花は6~7月頃に見られます。雌雄同株ですが、穂の上の方に雄花、下の方に雌花が咲きます。秋にソーセージとも表現される穂になり、風によって種子が飛散します。
長さ10㌢の穂に10万個の種子という報告もありますが、半数以上の実らなかった種子も含まれているとの報告もあります。
同じ仲間で、穂がやや小ぶりのコガマ、雄花穂と雌花穂の間が空いているヒメガマなどがあります。
水辺の環境が激減して、見る機会が減少しているのが残念です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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