1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

448.《イチイガシ(一位樫)》

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

448.《イチイガシ(一位樫)

ブナ科の常緑広葉樹、いわゆるドングリの仲間です。
神聖な木を意味する「齋樫いちかし」とか、大木になることから一番の樫「一位樫いちいかし」、良く燃えることから「最火いちび」、カシ類で一番よく燃えることから「一火樫いちひがし」など、名前の由来は諸説あるようです。
関東以西に自生するとされていますが、分布には偏りがあるようで、関東では目にする機会は少ないかもしれません。
関西ですと奈良公園、関東ですと明治神宮がお勧めです。九州でも多く見られる木です。
奈良公園では大木が多く育っており、ドングリはシカの餌として大切な存在になっています。
幹は老木になると樹皮が剥がれて波状の模様が現れます。
葉は堅く皮質と表現されます。葉裏に淡褐色の毛が密生しているのが特徴です。
縦に筋のあるドングリは、古くから食料として食べられていたようで、縄文時代の遺跡の食料貯蔵庫のような場所から多く発見されているという報告があります。
堅く、しなやかな材は、田起こし作業のための「鋤」や代掻き作業用の「馬鍬」などの米作りのための農具に加工して使われていました。
弾力性のある材は船を漕ぐ櫓に適しているとされています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加