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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

454.《ウバメガシ(姥目樫)》

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454.《ウバメガシ(姥目樫)

海岸の岩場などに自生する常緑広葉樹です。
自生地ではないところでも、生垣や街路樹として植栽されているのを多くみかけます。
褐色の新芽の色が、若さを思わせる緑色ではないことから「姥芽」と言ったとか、名前の由来は諸説あるようです。
4~5月頃、新葉が展開すると同時に咲く花は、雌雄別に咲きます。ドングリになるのは翌年の秋になります。
材は堅くて重く、良質の薪炭材として知られています。ウバメガシの炭は備長炭と呼ばれます。堅い炭なので、火が付くまでには時間がかかるのですが、着火後は安定した火力が長く続きます。
現在では、うなぎの蒲焼や焼き鳥などのお店で多く使われています。
紀伊国(和歌山県)の炭問屋、備中屋長左衛門(びっちゅうやちょうざえもん)がウバメガシで焼いた炭を売り出し、大好評を博したため、屋号から「備長炭」と名付けたと言われています。現在では「紀州備長炭」というブランド(ウバメガシの他にアラカシなどで焼いた炭も含まれています)になっています。
ウバメガシは急傾斜の岩場などに成育しますので、成長が遅く、備長炭の原木になるには20~30年かかると言われます。大変な労力の産物と言えます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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