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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

498.《クマゲラ(熊啄木鳥)》

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498.《クマゲラ(熊啄木鳥)

キツツキ(啄木鳥)類はコゲラ、アカゲラ、アオゲラなど、どれも人気の鳥です。中でもクマゲラは日本最大のキツツキで北海道と東北北部のごく一部にのみ棲息していること、その数も数百から1000羽程度と推測されており、めったに出会えないバードウォチャーの憧れの鳥です。
全身光沢のある黒色で、オスは額から後頭部まで赤色、メスは後頭部のみ赤色です。和名の「クマ」は大きいことを意味し、全長46㎝とアカゲラの倍近く、ハシボソガラス並みの大きさです。
鳴き声は「キョーン、キョーン」と非常に大きく響きます。姿はなかなか見られませんが、クマゲラが居るといわれている場所に早朝や夕方行くと、声を聴くことは有ります。私は釧路川で川下りをしている時、然別湖の早朝の湖畔、弟子屈の林道などで聞きました。また能取湖周辺の散策路ではたまたま声を聴き、周囲を見回した所、100mほど先に巣が有ったので写真撮影ができました、実に幸運でした。丁度巣立ちの時期の幼鳥がいて、親と鳴き交わしている様でした。
北海道の大径木の針広混交林(エゾマツ、トドマツなどの針葉樹とミズナラ、カツラなどの広葉樹が混じった森)に、1つがいで数百ヘクタールの広大な縄張りを持って子育てをするので、林道など人が入れる場所から巣が見えることは稀です。ただ、苫小牧の北大演習林や札幌郊外の野幌森林公園など散策路が整備された大きな公園ではクマゲラの子育てを見られることも有ります。
キツツキの巣穴は通常円形ですが、クマゲラの巣穴は縦長で長方形に近い形です。アカゲラなどは枯れ木に巣穴を掘りますが、力の強いクマゲラは大径の生木に巣穴を掘ります。古い巣穴はムササビやエゾフクロウなど他の動物の巣として利用されます。
餌はアリやカミキリムシの幼虫を好むので、これらの虫が棲む枯れ木や衰弱した木を突ついて大きな食痕を残します。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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