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511.《カクレミノ(隠れ蓑)》
511.《カクレミノ(隠れ蓑)》
関東以西の海の近い照葉樹林(常緑樹の林)の中に自生します。日陰に強いことから、庭木や公園樹として植えられているのを見ることもあります。
天狗の隠れ蓑という民話が伝わっています。地域のよって話の筋には若干の違いはあるようですが、隠れ蓑を着ると透明人間になれるという話です。
カクレミノの若木の葉は3~5裂しています。その形が天狗の隠れ蓑に似ていることからの名前と言われています。
大きめの葉が茂るため、木自体が目隠しの役割をしていることに由来するという説もあります。
災厄から身を隠すという意味を込めて、縁起の良い木とされています。
成長すると共に、葉は卵型になります。一枚の葉の寿命は1~2年で、古くなると黄葉して落ちます。
雌雄同株ですが、両性花だけの花の集まりと、中に雄花が混ざる花の集まりがあり、1㌢ほどの果実ができます。果実は晩秋に黒く熟します。ヒヨドリ、メジロ、ムクドリなどが食べているとの報告がありますが、あまり人気はないのでしょうか? 冬まで残っているのを見かけます。
鳥が種子散布に貢献はしているようで、薄暗い常緑樹林の林床で、実生のカクレミノを目にすることもあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
