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《No.17》カメムシ考

「ニッセイの森」の1つである宮城県利府町にある「森から考えるESD学びの森」を日常的に管理している「宮城県森林インストラクター協会」が「森から考えるESD学びの森」の他に、同協会が指定管理を行っている施設周辺で見られる動植物等の様子や、身近な植物で子どもから大人まで楽しめる葉っぱ遊びを「学びの森の生態図鑑」として紹介させていただきます。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)
カメムシ考
『カメムシ=臭い』というイメージです。今の季節、館内の掃除をすると窓枠やカーテンの中などから、わらわらと出てきます。ちょっと、刺激を与えると身を守るために物凄い臭いを放ちます。
今回はその嫌われ者の『カメムシ』にスポットを当ててみたいと思います。
カメムシは世界には2万5千種以上、日本には千3百種以上生息しています。
ほとんどの種類が口吻で植物の茎や果実などの汁を吸うため、農業や林業の観点からは害虫とされています。ただし、雑食性や肉食性のカメムシは他の小さな昆虫を食べるので、益虫として無農薬農業に貢献することもあるとのこと。
カメムシの強烈な臭いは生存戦略として進化した手段です。敵を撃退するとともに仲間に敵の存在を知らせます。そうやって、自分たちのテリトリーを安全に守っています。
しかし、その臭いをものともせずに、食べちゃう天敵もたくさんいるのです。野鳥は、ぱっくり食べちゃいます。モズのハヤニエにカメムシもあったそう。他にも寄生バチやカマキリ、トカゲ、クモなども天敵です。自然界では大切な被捕食者としての役割も担っています。生態系のビラミッドには欠かせない昆虫です。
そして、よく観察してみると、なかなか面白いものです。
蛇足ですが、カメムシの臭いは薄めて香水に使われているそうですが、ご存じでしたか?








