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ニッセイ緑の財団ニュース

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185.《ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草)》

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185.《ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草)》

ヒルザキツキミソウは、近年、街路樹の植え枡の中や、舗装道路の隙間など、道端の至る所で花を咲かせているのを目にします。

アメリカ合衆国~メキシコを原産地とする植物で、観賞用として移入されたものが野生化したもののようです。

多くの図鑑で、日本では結実しないとされていますが、近年、結実が確認されたという報告を目にするようになっています。

匍匐する地下茎で増えることから、多く咲いている花も、根は一緒であると考えられます。
自家不和合性(同じ株の花粉を雌しべが拒絶する性質)のあることが確認されていることから、結実に至らないものと思われます。

広い場所で群生していると、異なる株が生育している可能性が高まります。その結果、結実に至ったものが確認されるようになっているのでしょう。

結実した果実は、雨に濡れることで開き、中の種子は雨によって流されるようにこぼれ出ると報告されています。

“昼咲き”と名付けられてはいますが、開花は午前4時頃、閉じるのは次の日の午後7時頃との報告があります。
二日間咲いているということのようです。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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