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292.《キササゲ(木大角豆 楸 梓 別名 カミナリササゲ(雷大角豆)ライデンボク(雷電木)》

292.《キササゲ(木大角豆 楸 梓 別名 カミナリササゲ(雷大角豆)ライデンボク(雷電木)》
キリを思わせる大きな葉と簾のように垂れ下がる果実が印象的な木です。
古い時代に薬用として中国から伝わった木です。
淡い色の花は、中に黒い斑点があって虫を呼びます。
長い果実の形がササゲの豆果に似ていることからの名前ですが、ササゲのような豆はできません。中の種子(長さ8×10㎜)は、厚みがなく、両端に毛があって、風に乗って飛散します。地域によっては野生化もしています。
種子や根は生薬として腎臓病などに用いられます。民間療法としても、種子は利尿剤として利用されてきました。
宗代(960~1279)、動植物の事を書いた中国の事典に、「梓(キササゲのこと)は百木の長」で、庭にこの木を植えれば家には落雷しないと書かれています。
日本でも、雷避けを期待して、日光東照宮や上野東照宮、唐招提寺や興福寺など、多くの神社仏閣の境内に植栽されているのを見かけます。
日光や上野の東照宮にキササゲが植えられているのは、徳川家康が雷が嫌いだったことに由来するとの説もあります。
漢字表記で「楸」はアカメガシワのことだとか、「梓」はミズメであるとの説もあり、解釈が複雑に分かれて混乱もあるようです。
古い時代に薬用として中国から伝わった木です。
淡い色の花は、中に黒い斑点があって虫を呼びます。
長い果実の形がササゲの豆果に似ていることからの名前ですが、ササゲのような豆はできません。中の種子(長さ8×10㎜)は、厚みがなく、両端に毛があって、風に乗って飛散します。地域によっては野生化もしています。
種子や根は生薬として腎臓病などに用いられます。民間療法としても、種子は利尿剤として利用されてきました。
宗代(960~1279)、動植物の事を書いた中国の事典に、「梓(キササゲのこと)は百木の長」で、庭にこの木を植えれば家には落雷しないと書かれています。
日本でも、雷避けを期待して、日光東照宮や上野東照宮、唐招提寺や興福寺など、多くの神社仏閣の境内に植栽されているのを見かけます。
日光や上野の東照宮にキササゲが植えられているのは、徳川家康が雷が嫌いだったことに由来するとの説もあります。
漢字表記で「楸」はアカメガシワのことだとか、「梓」はミズメであるとの説もあり、解釈が複雑に分かれて混乱もあるようです。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)











