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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

293.《ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)別名 リッピア》

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293.《ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)別名 リッピア》

近年、道路や水路などの法面などで花を咲かせているのを目にします。水田の畔に植えられているのを見かけることもあります。
海岸の砂地に自生するイワダレソウに比べて、小ぶりであることからの名前です。
東南アジアから南米にかけての亜熱帯地域を原産地としていますが、グランドカバー植物として様々な場所に植えられるようになっています。
草丈が低いのに、根は深く張るので、法面保護の効率が良いと評価されています。
踏み付けにも強く、道路で踏みつけられても旺盛に生育します。
亜熱帯地域を原産地としていますが、寒冷地でも生育可能なことが確認されています。冬に葉が枯れても、多年草ですので、春になるとまた葉を出して花を咲かせます。
種をつけない植物で、繁殖は根を張ることで増えます。そのため、畔に植えても、稲作に影響を及ぼすことがないと言われています。
他の雑草の繁殖を抑えるとして、お庭に植えられることもあるようですが、日当たりの良い場所でしか生育できませんので、植える場所の選択には注意が必要です。
増えすぎた苗を公園や空き地に勝手に植えたり、放置したりする行為には注意が必要です。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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