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ニッセイ緑の財団ニュース

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359.《クロツラヘラサギ(黒面箆鷺)》

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359.《クロツラヘラサギ(黒面箆鷺)》

クロツラヘラサギは繁殖地が中国大陸沿岸と朝鮮半島の西岸の島々に限定されている世界的な希少種です。1990年代には世界全体で数百羽程度まで減少してしまいましたが、近年では少しずつ増加しています。2024年の調査では東アジア(世界全体)で6899羽、そのうち日本では702羽が確認されています。
黒い嘴(くちばし)と目の間に白い羽毛が無く黒い皮膚が出ているので「クロツラ」、嘴の先がしゃもじ(へら)の様な形をしているので「ヘラサギ」であわせてクロツラヘラサギです。但しサギの仲間ではなく、トキの仲間です。ダイサギやコサギなどのサギ類は飛ぶときに首を曲げますが、クロツラヘラサギはトキと同様首を伸ばして飛びます。
日本には冬鳥として主に九州・沖縄方面に飛来しますが、稀に東京湾沿岸にも現れ、葛西臨海公園などにも来ます。浅瀬に嘴を突っ込み、左右に忙しく振りながら歩き回り、魚や貝などを採餌している姿を見ることが出来ます。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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