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347.《コオニタビラコ(小鬼田平子)別名 ホトケノザ(仏の座)》

347.《コオニタビラコ(小鬼田平子)別名 ホトケノザ(仏の座)》
セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)の七草を食べて、一年の無病息災を祈念すると言われる行事です。
さて、この七草の中のホトケノザですが、現在、一般に言われているホトケノザとは別の植物です。七草のホトケノザはコオニタビラコのことで、タンポポに近い植物です。田んぼなど、やや湿り気のある場所に生育します。田んぼを被うように葉を広げる姿から、かつてはタビラコ(田平子)と呼ばれていました。
“コオニ小鬼”は、近縁種のオニタビラコに比べて小ぶりだからとか、種子に小さな角のようなものがあるからとか、諸説あるようです。近縁種にはヤブタビラコもあります。
二年草であることに加えて、種子に冠毛(綿毛)がありませんので、田んぼの畔を超すことができず、広範囲に種子散布されることはありません。
耕作放棄地の多くなっている現在、生育数は減少の一途をたどっています。
現在、一般にホトケノザと呼ばれているのはピンクの花を咲かせる別種です。
いずれにしても、葉の姿を仏さまのお座りになっている台座に見立てての名前です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
さて、この七草の中のホトケノザですが、現在、一般に言われているホトケノザとは別の植物です。七草のホトケノザはコオニタビラコのことで、タンポポに近い植物です。田んぼなど、やや湿り気のある場所に生育します。田んぼを被うように葉を広げる姿から、かつてはタビラコ(田平子)と呼ばれていました。
“コオニ小鬼”は、近縁種のオニタビラコに比べて小ぶりだからとか、種子に小さな角のようなものがあるからとか、諸説あるようです。近縁種にはヤブタビラコもあります。
二年草であることに加えて、種子に冠毛(綿毛)がありませんので、田んぼの畔を超すことができず、広範囲に種子散布されることはありません。
耕作放棄地の多くなっている現在、生育数は減少の一途をたどっています。
現在、一般にホトケノザと呼ばれているのはピンクの花を咲かせる別種です。
いずれにしても、葉の姿を仏さまのお座りになっている台座に見立てての名前です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)