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319.《クヌギ(椚 櫟 橡)》

319.《クヌギ(椚 櫟 橡)》
ドングリの季節、一番人気はクヌギのドングリでしょうか。「オカメドングリ」と呼んでおられる地域もあります。
人気のドングリですが、乾くと割れやすいのが残念です。中にゾウムシなどの幼虫が入っていることもあります。危険はありませんが、ちょっと注意が必要です。
樹液にカブトムシやクワガタムシが集まることでも知られています。
春、芽吹きと共に咲く花は雄花と雌花があります。受粉後、果実として熟すのに1年かかりますので、今年の春に咲いた花は、来年の秋にドングリになります。
材は堅く、薪炭材として利用されてきました。特に、炭は熱効率の良さで、高級品として高値で取引されていました。現在でも、炭焼きの伝統を守っておられる地域もあります。
10年くらいの枝を切って、炭にします。また、20~25年くらい育てた幹が使われることもあります。幹を伐採した後、切株から萌芽(ほうが)した蘖(ひこばえ)を20数年育てて伐ることを繰り返していました。株元から数本に分かれた木や、根元が異様に膨らんで残っていたりする姿は薪炭林だったころの名残です。
クヌギの材はシイタケの原木栽培にも使われます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
人気のドングリですが、乾くと割れやすいのが残念です。中にゾウムシなどの幼虫が入っていることもあります。危険はありませんが、ちょっと注意が必要です。
樹液にカブトムシやクワガタムシが集まることでも知られています。
春、芽吹きと共に咲く花は雄花と雌花があります。受粉後、果実として熟すのに1年かかりますので、今年の春に咲いた花は、来年の秋にドングリになります。
材は堅く、薪炭材として利用されてきました。特に、炭は熱効率の良さで、高級品として高値で取引されていました。現在でも、炭焼きの伝統を守っておられる地域もあります。
10年くらいの枝を切って、炭にします。また、20~25年くらい育てた幹が使われることもあります。幹を伐採した後、切株から萌芽(ほうが)した蘖(ひこばえ)を20数年育てて伐ることを繰り返していました。株元から数本に分かれた木や、根元が異様に膨らんで残っていたりする姿は薪炭林だったころの名残です。
クヌギの材はシイタケの原木栽培にも使われます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)