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ニッセイ緑の財団ニュース

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385.《ゴジュウカラ(五十雀)》

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385.《ゴジュウカラ(五十雀)

初夏の高原の森にフィフィフィフィというゴジュウカラの鋭い声が響きます。顔も嘴(くちばし)から続く黒くくっきりした過眼線が目立ち、中々精悍な顔立ちです。樹々の中を素早く動き回りエサを捜します。
ゴジュウカラの特徴は何といっても頭を下にして木に止まれること。下向きのまま幹をグルグル回りながら降りて行ったりします。木に垂直に止まれるキツツキやキバシリでも逆さまになって木を降りることは出来ません。ゴジュウカラはこの特技を活かして樹皮の隙間などに潜む昆虫を上手に見つけて捕食します。
巣は樹洞の他にキツツキが空けた古巣を利用する事も有ります。入口が大きすぎるとせっせと泥を運んで入口を塗り固め、丁度良い大きさにして使います。
秋には樹皮の隙間に木の実などを蓄える貯食という行動もして、冬に備えます。留鳥(一年中同じ場所で過ごす鳥のこと)なので、冬でもその元気な声を聴くことが出来るのは嬉しい所です。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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