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333.《カマツカ(鎌柄) 別名 ウシコロシ(牛殺し)》

333.《カマツカ(鎌柄) 別名 ウシコロシ(牛殺し)》
丘陵の林縁部など、比較的日当たりの良いところに生える木です。
春に咲く白い花も可愛いのですが、黄葉した葉に映える赤い実は注目を集めます。まだ葉が緑色をしている9月には赤くなっている実もあるのですが、注目されるのは黄葉してからのようです。
カマツカは、材が緻密で堅く折れにくいことから、鎌などの農具の柄に使われたことからの名前と言われています。
一方、ウシコロシは枝の木肌が滑らかで曲げやすく、牛の鼻輪にしていたという説、牛を追い込むための牛追い棒に使っていたという説、枝と枝の間に牛が角を突っ込むと動けなくなるからという説など、諸説あるようです。
赤く熟した果実は、はじめはちょっと苦みがありますが、霜が降りた後は甘みが増して美味しく食べられます。小さいのが残念ですね。
ヒヨドリやレンジャクなどの野鳥が食べているという報告もありますが、葉がすっかり落ちてしまった頃まで残っていることもあります。
近年では、庭園樹として植えられたり、盆栽にされたりしているのを見かけます。花と実と両方を楽しむことができるのが魅力なのでしょう。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
春に咲く白い花も可愛いのですが、黄葉した葉に映える赤い実は注目を集めます。まだ葉が緑色をしている9月には赤くなっている実もあるのですが、注目されるのは黄葉してからのようです。
カマツカは、材が緻密で堅く折れにくいことから、鎌などの農具の柄に使われたことからの名前と言われています。
一方、ウシコロシは枝の木肌が滑らかで曲げやすく、牛の鼻輪にしていたという説、牛を追い込むための牛追い棒に使っていたという説、枝と枝の間に牛が角を突っ込むと動けなくなるからという説など、諸説あるようです。
赤く熟した果実は、はじめはちょっと苦みがありますが、霜が降りた後は甘みが増して美味しく食べられます。小さいのが残念ですね。
ヒヨドリやレンジャクなどの野鳥が食べているという報告もありますが、葉がすっかり落ちてしまった頃まで残っていることもあります。
近年では、庭園樹として植えられたり、盆栽にされたりしているのを見かけます。花と実と両方を楽しむことができるのが魅力なのでしょう。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)