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ニッセイ緑の財団ニュース

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390.《コサメビタキ(小鮫鶲)》

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390.《コサメビタキ(小鮫鶲)

初夏の高原にやってくる夏鳥のオスは赤、青、黄、濃紺、橙色、緑、などカラフルで、囀り(さえずり)も大きな声で美しく非常に魅力的です。ところがコサメビタキは雌雄同色で地味な灰褐色、オスの囀りは小さい声でツィーツィーというような複雑な鳴き方で、全く目立ちません。こんなコサメビタキですが非常に人気が有ります。
それはクリッとした黒目が大きく、目の周りには白いアイリングが有るので目がとても目立つのです。スズメよりも小さく、木の横枝などに止まって小首をかしげるような仕草をしたり、フライングキャッチと言って飛びながら昆虫を捕る所など、可愛らしさ満載の鳥です。
木の横枝などに載せる様におわん型の巣を作りますが、その表面にはクモの糸を使って地衣類などを丹念に貼り付けるので、完全に木の一部に見え、親鳥が出入りするところを見なければ、なかなか分らないほどです。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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