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326.《コウヤボウキ(高野箒)》

326.《コウヤボウキ(高野箒)》
日当たりの良い、やや乾燥した林地などで見られます。お寺などで植えておられるのを目にすることもあります。
和歌山県の高野山では、この枝を束ねて箒にしていたことからの名前と言われています。
高野山では、開山時に出現した大蛇を、空海が竹箒で退治し、その時、大蛇の霊がその竹箒に取り付いたという伝説があります。高野山では竹箒を使わないとされる由縁です。
奈良の正倉院に収蔵されている宝物“子日目利箒(ねひめとほうき)”はコウヤボウキで作られたものであると確認されており、古い時代から使われていたことがうかがえます。
大友家持がコウヤボウキのことを玉箒(たまはばき)と詠んだ歌が万葉集に見られます。
始春の初子の今日の玉箒(たまばはき)手にとるからにゆらぐ玉の緒
一つの花に見えますが、小さい花が10数個集合して1個の花になっています。細長い花弁は先が捩れるので可愛く見えるのでしょうか、人気です。
花後、長い冠毛のある果実は風に乗って飛散し、分布をひろげます。場所によって、かなり長い間、残っている光景も見かけます。
枝が地面に着地すると、そこから根を出すこともあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
和歌山県の高野山では、この枝を束ねて箒にしていたことからの名前と言われています。
高野山では、開山時に出現した大蛇を、空海が竹箒で退治し、その時、大蛇の霊がその竹箒に取り付いたという伝説があります。高野山では竹箒を使わないとされる由縁です。
奈良の正倉院に収蔵されている宝物“子日目利箒(ねひめとほうき)”はコウヤボウキで作られたものであると確認されており、古い時代から使われていたことがうかがえます。
大友家持がコウヤボウキのことを玉箒(たまはばき)と詠んだ歌が万葉集に見られます。
始春の初子の今日の玉箒(たまばはき)手にとるからにゆらぐ玉の緒
一つの花に見えますが、小さい花が10数個集合して1個の花になっています。細長い花弁は先が捩れるので可愛く見えるのでしょうか、人気です。
花後、長い冠毛のある果実は風に乗って飛散し、分布をひろげます。場所によって、かなり長い間、残っている光景も見かけます。
枝が地面に着地すると、そこから根を出すこともあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)