記事公開日
327.《ヤクシソウ(薬師草)別名 ウサギノチチ(兎の乳)》

327.《ヤクシソウ(薬師草)別名 ウサギノチチ(兎の乳)》
日当たりの良い法面や林縁に見られます。畑地の畔などに生えることもあります。
林道の工事などで裸地ができたりすると、一面に咲き乱れる光景が現れることがあります。
薬師堂のそばで咲いていたからとか、茎を抱くように出る葉の姿を薬師如来の光背に見立てたとか、名前の由来は諸説あります。ちぎると白い乳液がでますから、ウサギノチチと呼ばれる地域もあります。
江戸時代には民間薬として腫れ物や凍傷の治療に使われたりしていたようです。
1個の花に見えるのは、10数個の小さい花の集合です。開花時は上向きに咲きますが、結実する頃には下向きに垂れ下がります。果実が熟すと、再び上に向き、冠毛(綿毛)を広げて飛び立ちます。遠くまで飛んで、分布を広げようとする姿でしょう。
二年草なので、発芽した年にはロゼット状に葉を広げるのみで、次の年の秋に花茎を伸ばして開花します。そのため頻繁に土の攪乱が起こるような場所や草刈りが頻繁に行われるような場所では生育することができません。
葉は裏面が白っぽく見えるのが一般的です。上面は秋が深まって気温が下がってくると赤い斑点が見られることがあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
林道の工事などで裸地ができたりすると、一面に咲き乱れる光景が現れることがあります。
薬師堂のそばで咲いていたからとか、茎を抱くように出る葉の姿を薬師如来の光背に見立てたとか、名前の由来は諸説あります。ちぎると白い乳液がでますから、ウサギノチチと呼ばれる地域もあります。
江戸時代には民間薬として腫れ物や凍傷の治療に使われたりしていたようです。
1個の花に見えるのは、10数個の小さい花の集合です。開花時は上向きに咲きますが、結実する頃には下向きに垂れ下がります。果実が熟すと、再び上に向き、冠毛(綿毛)を広げて飛び立ちます。遠くまで飛んで、分布を広げようとする姿でしょう。
二年草なので、発芽した年にはロゼット状に葉を広げるのみで、次の年の秋に花茎を伸ばして開花します。そのため頻繁に土の攪乱が起こるような場所や草刈りが頻繁に行われるような場所では生育することができません。
葉は裏面が白っぽく見えるのが一般的です。上面は秋が深まって気温が下がってくると赤い斑点が見られることがあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)