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461.《ユリカモメ (百合鷗)》
461.《ユリカモメ (百合鷗)》
日本には冬になると沢山のカモメが渡ってきます。主な物は9種類で、大型のカモメはセグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメの4種、中型のカモメはウミネコとカモメの2種、小型のカモメはユリカモメ、ズグロカモメ、ミツユビカモメの3種です。カモメと言うのはこれら全体を指すことも有りますが、単体の種としてカモメもいますので、バードウオッチャーは区別するために、単体の種としてのカモメは只カモメと呼んだりします。ちょっとややこしい所です。
最もよく見られるのは、ウミネコとユリカモメで、ウミネコは日本で繁殖するので夏でも見られます。
ユリカモメの名前の由来は諸説ありますが、私は、百合の花の様に白くて美しいカモメなので百合鷗と呼ばれるようになった、という説が好きです。
カモメ類は一般に海岸、特に漁港などでよく見られますが、本種は内陸部にも入って来て、都内では上野不忍池や水元公園などで盛んに飛び回っている姿が見られます。
冬羽は足がヒレの部分まで含めて鮮やかな赤色でとても目立ちます。嘴も赤く先端が黒くなっています。足と嘴の特徴を覚えればすぐ見分けられます。
3月頃になると北に帰る前に夏羽に変わり始め頭がごま塩の様なまだら模様になり、4月中旬頃になると濃いこげ茶色の頭巾すっぽりと被ったようなユーモラスな顔立ちになります。足と嘴は黒みを帯びてきます。
伊勢物語をはじめとした日本の古典文学には「ミヤコドリ」が登場しますが、これは現在ミヤコドリと呼ばれている種ではなく、ユリカモメのことだと言われています。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
