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450.《スズガモ》
450.《スズガモ》
冬の海鳥の代表です。東京湾奥の三番瀬では数千から数万羽がやってきて、沖合を埋め尽くす群れの姿は壮観です。
主食はアサリなどの二枚貝や巻貝ですが、多い時は数万羽にもなるスズガモを養えるだけの貝が居るという事は、内湾の干潟の豊かさを物語っています。日本の干潟の大部分は埋め立てなどで失われました。わずかに残る貴重な干潟を大切に守っていきたいものです。
スズガモは二枚貝を丸呑みにして、砂嚢と呼ばれる強力な胃ですり潰して貝殻まで消化してしまいます。貝殻はカルシウム源になっているのです。猛禽類やカワセミは獲物の骨は粉砕できずペリットとして吐き出しますが、スズガモの砂嚢は非常に強力で貝殻をすり潰すことが出来るのです。
オスは黒い頭と黄色い目、背中には白地に細かい波形の紋が入っています。メスは全体に茶色ですが、目はオスと同様に黄色く、鼻の頭(嘴の基部)には大きな白斑が有り目立ちます。オス・メスともにキンクロハジロに似ていますが、キンクロハジロは目立つ冠羽がるので、それが見分けるポイントになります。
名前の由来は、大群が飛び立つとき鈴を鳴らすような金属的な羽音がするから、と図鑑などでは解説されていますが、実際にその音を聞くのは難しいようです。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)

