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512.《タンキリマメ(痰切豆)》
512.《タンキリマメ(痰切豆)》
関東以西の日当たりの良い野原や林縁部などに絡んで生育する多年生のつる植物です。
全体が褐色の毛に覆われています。
夏に黄色い花を咲かせます。結実した豆果は秋に赤く熟し、裂開すると中から2個の黒い種子が顔を出します。マメの仲間は熟したとき種子を弾き飛ばすものが多いのですが、タンキリマメの種子は莢の縁に着いたままで弾けて飛散することはありません。
鳥が食べて種子散布に貢献すると言われています。時には鞘にぶら下がったままで冬まで残っている姿を見かけることもあります。
豆を食べたり、豆や葉を煎じて飲めば痰が切れることが名前の由来と言われますが、実際には民間薬として使われる程度で、漢方薬としての利用はほとんどありません。鎮痛、解熱作用は認められているようです。
良く似ていると言われるのがトキリマメです。タンキリマメの葉は先端が尖っていませんが、トキリマメの葉は質が薄く、先端が尖っています。褐色の毛もないので、緑色に見えます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
