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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

507.《ウスキテングタケ(薄黄天狗茸)》キノコ類

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507.《ウスキテングタケ(薄黄天狗茸)キノコ類

夏の雑木林はテングタケの仲間が多く見られます。中でもウスキテングタケは近年発生が多くなってきており、温暖化の影響があるのかもしれません。傘、柄、ツバ、ツボを持つ典型的なキノコの形をした中型のキノコです。傘は3~10cmの淡黄色で、初めはまんじゅう型で、ツボの破片が密に付きます。傘が開いたら、表面にツボの破片が汚白色のイボイボとなり点在しますが、雨などでイボイボは流されていることもあります。柄は5~10cmの帯白色で、落ちてなくなりやすい膜質のツバがあります。基部は膨らみ、ツボの破片が残ります。赤い傘に白い水玉というキノコの代表的なモチーフとしてよく使われるベニテングタケの黄色バージョンといったキノコです。
夏から秋に、アカマツが混じったコナラなどの広葉樹林の樹下に生える菌根菌と考えられます。雑木林や公園でもよく見られます。一本が単生したり、数本が散生しますが、時には多数が一面に発生することもあります。
ウスキテングタケは、欧米に分布している形態が似たキノコと以前は同一種とされていましたが、現在は主に東アジアに分布する別種とされています。
テングタケと同様の毒性があり、消化器系や神経系の障害などがあると考えられています。欧米の類似種では、悪心、嘔吐、頻脈、紅潮、意識障害、幻覚などがあり、回復までに2~3日を要したと報告されています。決して試食などしてはいけません。
平尾信三氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・日本菌学会終身会員)
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