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ニッセイ緑の財団ニュース

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350.《マメヅタ(豆蔦)別名 イワマメ(岩豆) マメゴケ(豆苔) マメヅル(豆蔓)》

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350.《マメヅタ(豆蔦)別名 イワマメ(岩豆) マメゴケ(豆苔) マメヅル(豆蔓)》

寒冷地を除く山地の樹皮や岩など、比較的湿気の多いところを好んで張り付くように生える常緑のシダの仲間です。
緑色の葉が小さくて、丸い形をしており、豆のように見えるということからの名と言われています。別名も豆がついた名になっています。
シダ植物は、光合成をして栄養をつくる栄養葉と、胞子をつくって繁殖に関わる胞子葉が別々につくものがあります。マメヅタも、胞子葉は栄養葉とは別につきます。
栄養葉は水分を多く含んで厚く、光沢があり、乾燥にも強いため。岩に張り付くように繁茂している姿を見かけることもあります。
都市部に近い場所でも、コンクリート壁に張り付くように繫茂しているのを見かけることがあります。
葉裏が茶色く見える葉は胞子葉です。沢山の胞子が収まった袋(胞子嚢:ほうしのう)がたくさん集まった姿です。味噌田楽をイメージされる方がいらっしゃいました。鼻毛が覗いているみたいとおっしゃる方もありました。
胞子葉は葉の表側にやや反り返るような姿になり、栄養葉よりも高く立ち上がることが多いので、その姿をヘビが鎌首をもたげているようと表現される方もあります。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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