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354.《セツブンソウ(節分草)》

354.《セツブンソウ(節分草)》
節分のころに咲くことからついた名と言われていますが、開花時期は旧暦で考えたほうが的確でしょうか。3月頃に咲くところが多いようです。
石灰岩質で湿り気のある地域を好んで生育するようで、生育場所は限られていますが、花が咲けば話題になる植物です。
アップの写真で公開されることも多く、大きな花を連想される方が多いのですが、花径1㌢余り、草丈5㌢程度の小さい花です。大きさをご理解いただきたく、1㌢の目盛をつけた爪楊枝を添えた写真を公開しましたら、風情がないとお叱りを頂戴してしまいました。
花びらのように見えるのはガク(萼)です。中に先端が黄色く見えてY字形をしているのが花弁です。先端の黄色い部分は蜜を出して虫を呼びます。
落葉した明るい雑木林の中で早春に発芽、開花、結実します。花が終わるころ葉を広げて光合成をし、次の年のための養分を蓄えます。雑木林の木々の葉が茂るころ、セツブンソウの葉は役目を終えます。他の植物が芽吹いて緑に覆われる前、夏の森の中では休眠して次の明るい春を待ちます。
このような生活をする春植物(スプリング・エフェメラル SPRING EPHEMERALS)と呼ばれるグループの一つです。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
石灰岩質で湿り気のある地域を好んで生育するようで、生育場所は限られていますが、花が咲けば話題になる植物です。
アップの写真で公開されることも多く、大きな花を連想される方が多いのですが、花径1㌢余り、草丈5㌢程度の小さい花です。大きさをご理解いただきたく、1㌢の目盛をつけた爪楊枝を添えた写真を公開しましたら、風情がないとお叱りを頂戴してしまいました。
花びらのように見えるのはガク(萼)です。中に先端が黄色く見えてY字形をしているのが花弁です。先端の黄色い部分は蜜を出して虫を呼びます。
落葉した明るい雑木林の中で早春に発芽、開花、結実します。花が終わるころ葉を広げて光合成をし、次の年のための養分を蓄えます。雑木林の木々の葉が茂るころ、セツブンソウの葉は役目を終えます。他の植物が芽吹いて緑に覆われる前、夏の森の中では休眠して次の明るい春を待ちます。
このような生活をする春植物(スプリング・エフェメラル SPRING EPHEMERALS)と呼ばれるグループの一つです。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)