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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

306.《キンミズヒキ(金水引)》

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306.《キンミズヒキ(金水引)

日当たりの良い山道や野原でみられます。
細く伸びた花茎に小さい黄色い花を点々と咲かせる花穂の姿を、のし袋を飾る水引に見立てたもので、黄色い花色から金色の水引でキンミズヒキと呼ばれます。
ミズヒキが赤い花(下から見ると白花)なのに対して、黄色い花であることからとも言われます。
分類的には、ミズヒキがタデ科なのに対して、キンミズヒキはバラ科です。
果実にはかぎ状の毛があって、動物や人の衣服に付いて運ばれて、分布を広げます。
三角錐のような形の果実は、パラシュートだとか、いろいろな形に喩えられます。子供さんはチョコレート菓子の形だ!と… 大人の方も、すぐにお分かりの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
草丈は50㌢越えになることもあります。秋の草原で紅葉する草紅葉も注目に値します。
葉は小さい葉(小葉)が5~9枚で1枚の葉を構成している複葉です。
少し日陰になる山道などでは、小ぶりな株のヒメキンミズヒキが見られます。キンミズヒキの小葉が5~9枚なのに対して、ヒメキンミズヒキは小葉3枚です。
小さい株のキンミズヒキもありますから、小葉に注目して探してみて下さい。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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