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307.《ヌスビトハギ(盗人萩)》

307.《ヌスビトハギ(盗人萩)》
半日蔭から日陰になっているような林縁部で多く見かけます。小さなマメの花が花茎にまばらに並んで咲きます。
全体としては、薄い紅紫色の花なのですが、旗弁(きべん)と呼ばれる外側の花弁に包まれるように隠れている翼弁(よくべん)と言われる内側の花弁の先の色が濃くなっています。“爪濃(つまご)の花”というような表現をされることがあります。
花が終わると、サングラスなどに喩えられる形の扁平な豆果ができます。この豆果に触ると、表面がざらざらしています。これは細かい鉤状の毛があるからで、この毛で動物や人の衣服に付いて運ばれて分布を広げます。盗人のように人知れず・・・ですね。
名前の由来は諸説ありますが、その一つが豆果の形が盗人の足痕に見えるという説です。音を立てないように、足をそっと床に下ろすとき、足裏の外側だけをそっと下ろしていました由。くびれの部分が土踏まずだとイメージして下さい。
近年、日当たりの良い荒地などでくびれが4~6個ある豆果が見られます。北米原産の植物で、アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)です。街中の植え込みや郊外の観光地でも見られて驚かされます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
全体としては、薄い紅紫色の花なのですが、旗弁(きべん)と呼ばれる外側の花弁に包まれるように隠れている翼弁(よくべん)と言われる内側の花弁の先の色が濃くなっています。“爪濃(つまご)の花”というような表現をされることがあります。
花が終わると、サングラスなどに喩えられる形の扁平な豆果ができます。この豆果に触ると、表面がざらざらしています。これは細かい鉤状の毛があるからで、この毛で動物や人の衣服に付いて運ばれて分布を広げます。盗人のように人知れず・・・ですね。
名前の由来は諸説ありますが、その一つが豆果の形が盗人の足痕に見えるという説です。音を立てないように、足をそっと床に下ろすとき、足裏の外側だけをそっと下ろしていました由。くびれの部分が土踏まずだとイメージして下さい。
近年、日当たりの良い荒地などでくびれが4~6個ある豆果が見られます。北米原産の植物で、アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)です。街中の植え込みや郊外の観光地でも見られて驚かされます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)










