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309.《サンゴジュ(珊瑚樹)別名 アワブキ(泡吹き)》

309.《サンゴジュ(珊瑚樹)別名 アワブキ(泡吹き)》
サンゴジュの果実が赤く色づいてくる季節になりました。
6月頃に咲く白い花はあまり注目されないので、話題になることは少ないのですが、赤く色づく果実は存在感があって、注目されます。
本来、暖かい地域の、海岸近くに自生する植物なのですが、剪定に強く育てやすいことから、公園樹、庭園樹、生垣などに植えられているのを多く見かけます。
果実が赤くなるころには、果柄も赤くなります。この姿をサンゴに見立てた名前と言われています。
全体に水分を多く含んでいる木で、燃やすと泡が噴き出ます。アワブキと呼ばれる由縁です。火災に際して、延焼防止効果があるとされて、古くから家のまわりに植えられていました。元々、海岸近くに自生している木ですから、耐潮性があり、防風、防潮のための生垣としても多く植えられてきました。
黒く完熟する果実はムクドリ、ヒヨドリ、メジロなどの野鳥の好物で、思いがけない場所から発芽していることがあります。
光沢のある常緑の葉はきれいなのですが、サンゴジュハムシという小さな甲虫による食害が目立ちます。また、白い粉のように見えるのはアオバハゴロモという昆虫の幼虫です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
6月頃に咲く白い花はあまり注目されないので、話題になることは少ないのですが、赤く色づく果実は存在感があって、注目されます。
本来、暖かい地域の、海岸近くに自生する植物なのですが、剪定に強く育てやすいことから、公園樹、庭園樹、生垣などに植えられているのを多く見かけます。
果実が赤くなるころには、果柄も赤くなります。この姿をサンゴに見立てた名前と言われています。
全体に水分を多く含んでいる木で、燃やすと泡が噴き出ます。アワブキと呼ばれる由縁です。火災に際して、延焼防止効果があるとされて、古くから家のまわりに植えられていました。元々、海岸近くに自生している木ですから、耐潮性があり、防風、防潮のための生垣としても多く植えられてきました。
黒く完熟する果実はムクドリ、ヒヨドリ、メジロなどの野鳥の好物で、思いがけない場所から発芽していることがあります。
光沢のある常緑の葉はきれいなのですが、サンゴジュハムシという小さな甲虫による食害が目立ちます。また、白い粉のように見えるのはアオバハゴロモという昆虫の幼虫です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)












