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ニッセイ緑の財団ニュース

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363.《ノスリ(鵟)》

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363.《ノスリ(鵟)》

太めの胴体に腹帯の様な模様、猛禽ですがオオタカの様な精悍さは無く、目つきもどことなく優しげに見え、愛嬌のある鳥です。カラスにモビング(威嚇)され、逃げて行く姿もよく見かけます。
夏は涼しい高原や北海道などで子育てをし、冬になると本州の平地の農耕地などに現れる漂鳥です。その為一般には冬に見る機会が多い鳥です。
飛翔時には翼の裏の黒斑が目立ち、見分けるポイントになります。
芦原や農耕地などの野を摺る様に飛び(ノスリ:名前の由来)、風の強い日にはホバリング(空中の一点に止まる飛び方)をして主にネズミなどの地上の獲物を狙います。また、木の天辺や電柱・杭などに止まって待ち伏せすることもあり、探鳥会では注意して捜すポイントです。
小鳥は猛禽の怖さを種類ごとによく知っており、オオタカが現れると一目散に逃げ隠れ、ノスリだと警戒の態勢、トビだと余り反応しない、と言われています。ただ、実際にはノスリも小鳥を捕まえることは有ります。
安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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