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ニッセイ緑の財団ニュース

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365.《ウグイスカグラ(鶯神楽)別名 ウグイスノキ(鶯の木)》

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365.《ウグイスカグラ(鶯神楽)別名 ウグイスノキ(鶯の木)》

雑木林の林縁部など、明るい場所を好んで生育します。近年、造園木として庭や公園に植えられているのを見かけます。
ウグイスが囀り始める頃に花が咲くからとか、枝葉が多いことから「鶯隠れ」がウグイスカグラになったとか、名前の由来は諸説あります。(「ウグイスカズラ(鶯葛)」と誤認しておられる方があります。蔓性ではありませんので要注意です。)
早春から咲く淡紅色の花は小さいのですが、草木が芽吹く前の林を彩る花として人気です。花の期間は長く、3~4月頃まで咲いています。開葉前から葉が出そろうまで花を楽しむことができます。
細い花柄の先に下向きに咲く花は、多くは1個ですが、稀に2個咲くこともあります。(この場合、果実も2個がくっついています。)
花後、初夏に赤く熟す楕円形の果実は甘みがあって美味しいのですが、収量が少なく、市場に出回ることはありません。「グミと呼んで食べた」という話を良く聞きます。山野で遊んでいるときのお楽しみでしょうか。
同じ仲間にミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)があります。全体に細かい腺毛があります。果実にも腺毛があり、口触りが悪いので、食用には不向きでしょうか。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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