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ニッセイ緑の財団ニュース

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345.《ヒサカキ(姫榊 柃)》

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345.《ヒサカキ(姫榊 柃)》

本州以西の山地などで普通に見られます。耐陰性、耐潮性があり、あまり土を選ばないので、生垣などに植えられることも多くあります。スギなどの植栽林の中で栽培されているのを見かけることもありますが、販売されているヒサカキの多くは韓国などから輸入されているようです。
“榊”として神前にお供えされる地域があります。サカキに比べて葉が小さいことから姫榊から転化してヒサカキと呼ばれるという説があります。
榊とは、神様が降臨される依代という意味をもち、その地域に育つ常緑の木が“榊”として使われます。植物学的には“サカキ”は1種ですが、神前にお供えされる木としての“サカキ”は地域によって、ヒサカキやソヨゴ、ヒバなど様々です。
千葉県では、多くの花屋さんで“サカキ”としてヒサカキが売られていますし、ヒサカキを神前にお供えする神社も多くあります。
雌雄異株で、3~4月に淡黄色の小さな花を多数咲かせます。この花の香りがガス臭いと問題になることがあります。ガス漏れだと通報されるトラブルが発生することもあります。
雌株は冬に黒熟する小さな果実をつけます。
雑木林では実生のヒサカキが多く見られます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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