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ニッセイ緑の財団ニュース

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341.《マサキ(正木)》

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341.《マサキ(正木)》

北海道から九州まで、海岸に近い山林などに自生しています。
丈夫で育てやすい木で、江戸時代には多くの園芸品種が作り出されました。現在でもキンマサキやギンマサキなど、斑入りの園芸種が生垣にされているのを見かけます。
潮風にも強く、強剪定にも耐えることができますので、海岸近くのお宅の生垣や庭園樹として多く植えられてきました。
マサキは木が真っ直ぐに伸びることから「正木」という説、一年中葉が真っ青な木、「真青木」が転訛したという説、挿し木しやすいことから「芽挿木」から転化したという説など、名前の由来は諸説あります。
6月頃に黄緑色の小さい花を咲かせます。各々の花は小さいのですが、緑色の葉の中に沢山の花が集まって咲きますので、目を引きます。
果実は秋から冬に熟して、裂開し、赤い皮に包まれた種子がぶら下がります。赤い色の種子がぶら下がって揺れる姿は、鳥の目を引くために目立たせているという説があります。
近年、カイガラムシの仲間の害が多く報告されるようになっています。また、蛾の幼虫による食害も多く報告されており、生垣にされる方が少なくなっているようです。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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