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368.《トウダイグサ(灯台草 燈台草)別名 スズフリバナ(鈴振り花)》

368.《トウダイグサ(灯台草 燈台草)別名 スズフリバナ(鈴振り花)》
日当たりの良い草地や道端などで、春まだ早い頃、鮮やかな黄緑色に萌え出す姿は目を引きます。
花をつけた姿を、昔の照明器具、燈明台の灯火皿に見立てた名前と言われています。
全草有毒ですので、口に入れないことはもちろんですが、切り口から出る白い汁は、皮膚につくとかぶれることがありますので、要注意です。果実や種子を食べると痙攣を起こすことも報告されています。
放射状にでる花枝は5本で、各々、苞葉の中央に数個の黄緑色の花をつけます。
花は黄緑色の苞葉の中に黄緑色の花弁ですから、注意していないと気がつかないこともあります。花は目だたないのですが、壺状の花には蜜が多く、アリなどの昆虫が集まって来て、受粉に貢献します。受粉後、雌しべの基部が膨らんで、3室が合体したような丸い果実ができます。この姿故に、スズフリバナと呼ぶ地方もあります。
種子に付着しているエライオソーム(種枕 しゅちん)は、アリの好む脂肪酸、アミノ酸、糖などを含んでいます。1.5×2.0㎜と、比較的大きな種子ですが、裂開した果実からこぼれ落ちた後、エライオソームの魅力にひかれたアリが運んでいって分布を広げます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
花をつけた姿を、昔の照明器具、燈明台の灯火皿に見立てた名前と言われています。
全草有毒ですので、口に入れないことはもちろんですが、切り口から出る白い汁は、皮膚につくとかぶれることがありますので、要注意です。果実や種子を食べると痙攣を起こすことも報告されています。
放射状にでる花枝は5本で、各々、苞葉の中央に数個の黄緑色の花をつけます。
花は黄緑色の苞葉の中に黄緑色の花弁ですから、注意していないと気がつかないこともあります。花は目だたないのですが、壺状の花には蜜が多く、アリなどの昆虫が集まって来て、受粉に貢献します。受粉後、雌しべの基部が膨らんで、3室が合体したような丸い果実ができます。この姿故に、スズフリバナと呼ぶ地方もあります。
種子に付着しているエライオソーム(種枕 しゅちん)は、アリの好む脂肪酸、アミノ酸、糖などを含んでいます。1.5×2.0㎜と、比較的大きな種子ですが、裂開した果実からこぼれ落ちた後、エライオソームの魅力にひかれたアリが運んでいって分布を広げます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)