記事公開日
最終更新日
370.《ノミノフスマ(蚤の衾)》

370.《ノミノフスマ(蚤の衾)》
やや湿り気のある田畑や道端で普通にみられます。
茎も葉も細く、花も径5㎜足らずと小さいのですが、春の耕作前の水田などで一面真っ白に咲いていたりします。全体に小さくて無毛、華奢な姿を、ノミが使う衾(ふすま 掛け布団のイメージです)に見立てた名と言われています。
花弁は5枚なのですが、各々の花弁は深く切れ込んでおり、一見、10枚の花弁があるように見えます。
全体が細く小ぶりな上に、茎が横に這って枝を出すようなことがありません。1本が少し枝を出す程度で立ち上がりますので、極端に密になることもなく、ひっそり一面に咲いているといった風情です。
良く似ていて惑わせる植物がノミノツヅリ(蚤の綴)です。綴とは布切れを継ぎ合わせた粗末な衣服のことで、小さな葉をノミの衣服に見立てた名のようです。
畑地や道端など、どちらかというと乾いた場所で生育しています。近年、街中の舗装道路の割れ目から花を咲かせているのを見かけることがあります。
こちらは茎に下向きの微細な毛があること、花弁が割れていないことなどで区別できます。
どちらも0.5×0.5㎜前後の微細な種子で、風に乗って飛散し、分布を広げています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
茎も葉も細く、花も径5㎜足らずと小さいのですが、春の耕作前の水田などで一面真っ白に咲いていたりします。全体に小さくて無毛、華奢な姿を、ノミが使う衾(ふすま 掛け布団のイメージです)に見立てた名と言われています。
花弁は5枚なのですが、各々の花弁は深く切れ込んでおり、一見、10枚の花弁があるように見えます。
全体が細く小ぶりな上に、茎が横に這って枝を出すようなことがありません。1本が少し枝を出す程度で立ち上がりますので、極端に密になることもなく、ひっそり一面に咲いているといった風情です。
良く似ていて惑わせる植物がノミノツヅリ(蚤の綴)です。綴とは布切れを継ぎ合わせた粗末な衣服のことで、小さな葉をノミの衣服に見立てた名のようです。
畑地や道端など、どちらかというと乾いた場所で生育しています。近年、街中の舗装道路の割れ目から花を咲かせているのを見かけることがあります。
こちらは茎に下向きの微細な毛があること、花弁が割れていないことなどで区別できます。
どちらも0.5×0.5㎜前後の微細な種子で、風に乗って飛散し、分布を広げています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)