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374.《ニガナ(苦菜)》

374.《ニガナ(苦菜)》
日本全土、日当たりの良い山野に自生します。
タンポポなどと近縁で、ちぎると乳液が出ます。この乳液に毒性はないのですが、強い苦みがあり、名前の由来ともなっています。
全草にイヌリンという物質を含んでいて、乾燥したものを煎じて消化不良や食欲増進のための民間薬として使われることもあります。
地面に近いところに葉を広げ、花茎を伸ばして花を咲かせます。結実後、綿毛のある果実を風に乗せて散布しますので、周辺の草よりも高い位置まで伸びていることが有効となります。
一見、5弁~7弁の花のように見えますが、花弁のように見える1つずつが1個の花で、5~7花の集合体です。
ニガナの花が他の植物とは違っていることがあります。一般には、花は雄しべの花粉が雌しべに付着して、受粉し、結実するのですが、ニガナは受粉なしで、単為生殖をして結実することが知られています。
比較的、土地を選ばないようで、乾燥した場所から水田、あぜ道などの湿り気の多い場所まで、広く生育していますが、開発の進む市街地での生育は難しいようです。生育場所が減少しているのが現状です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
タンポポなどと近縁で、ちぎると乳液が出ます。この乳液に毒性はないのですが、強い苦みがあり、名前の由来ともなっています。
全草にイヌリンという物質を含んでいて、乾燥したものを煎じて消化不良や食欲増進のための民間薬として使われることもあります。
地面に近いところに葉を広げ、花茎を伸ばして花を咲かせます。結実後、綿毛のある果実を風に乗せて散布しますので、周辺の草よりも高い位置まで伸びていることが有効となります。
一見、5弁~7弁の花のように見えますが、花弁のように見える1つずつが1個の花で、5~7花の集合体です。
ニガナの花が他の植物とは違っていることがあります。一般には、花は雄しべの花粉が雌しべに付着して、受粉し、結実するのですが、ニガナは受粉なしで、単為生殖をして結実することが知られています。
比較的、土地を選ばないようで、乾燥した場所から水田、あぜ道などの湿り気の多い場所まで、広く生育していますが、開発の進む市街地での生育は難しいようです。生育場所が減少しているのが現状です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)