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ニッセイ緑の財団ニュース

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377.《シロヤマブキ(白山吹)》

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377.《シロヤマブキ(白山吹)

春に白い花をさかせるヤマブキの仲間です。黄色い花を咲かせるヤマブキの白花タイプではありません。(ヤマブキの白花タイプはシロバナヤマブキと呼ばれます。)
ヤマブキの花弁が5枚(八重咲きもあります)なのに対して、シロヤマブキの花弁は4枚です。ヤマブキは葉が互生していますが、シロヤマブキの葉は対生しています。機会がありましたら、確認してみて下さい。
日本在来の植物なのですが、広島、岡山、鳥取、香川、福井など、ごく限られた地域に自生しており、自然界で目にする機会は少ないでしょう。自生地での生育数も少なく、環境省レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種)とされているほか、自生地でも絶滅危惧種とされています。
自生地は石灰岩地域が多いのですが、石灰岩地に限らず、土質を選ばないで栽培が可能なため、江戸時代から園芸的に栽培されていたようです。
比較的簡単に挿し木や種子繁殖ができますので、現在でも、庭や公園などで多く見かけます。
花後にできる果実は4個がセットになって黒く熟します。あまり鳥に食べられることもなく、晩秋まで残っています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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