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ニッセイ緑の財団ニュース

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336.《ツタウルシ(蔦漆)》

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336.《ツタウルシ(蔦漆)》

林の木に絡むように伸びるつる性植物で、雑木林やスギ、ヒノキなどの植栽林でも見かけます。林床を這っていることもあります。
ウルシの仲間ですが、絡んで育つ姿がツタのようなことからの名前です。
ウルシの仲間の中で一番毒性が強いと言われていて、かぶれる方も多く、注意が必要です。樹液に触れると強い痒みを生じますが、春の芽吹き時や、湿度の高い森の中などでは、触れなくても傍を通っただけで反応が出ることもあります。林床を這っているのを踏んで歩くのも危険ですから注意しましょう。
ウルシの仲間ですが、漆工芸に使われることはありません。
春の芽吹きの色も美しいのですが、秋の紅葉も綺麗です。つい手を伸ばして色づいた葉に触ったりすることは避けて下さい。
雌雄異株です。残念ながら、高いところで開花結実しますので、なかなか間近で見ることはできません。
ナツヅタ(夏蔦 別名ツタ 蔦)に似ていて見分け方が分からないというご質問を多くいただきます。絡んでいる姿に注目してください。ナツヅタは節から吸盤をだして木や壁などに張り付きます。一方、ツタウルシは細い気根をだして絡みます。この姿に注目して、危険を回避してください。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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