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335.《ニシキギ(錦木)別名 カミソリノキ(剃刀の木) オニノヤガラ(鬼の矢柄)》

335.《ニシキギ(錦木)別名 カミソリノキ(剃刀の木) オニノヤガラ(鬼の矢柄)》
山地や丘陵に自生する木ですが、庭園樹として生垣などに植えられているのを多く見かけます。
秋の紅葉が美しく、錦の織物をイメージしての名前と言われています。紅葉の美しさは世界三大紅葉樹(他の二種はスズランノキ、ニッサボク)の一つとされています。
節と節の間には四方にコルク質の翼のようなものが張り出します。この姿を刃物に見立ててカミソリノキとか、オニノヤガラなどと呼ぶ地域もあります。
落葉した後の枝は翼が目立ち、自然のものとは思えないような風情を演出します。翼の大きさには個体差があり、大きな翼の枝は花材として使われることもあります。
翼の役割は茎の補強とか虫害対策とか諸説ありますが、はっきり分かっていないようです。
初夏に咲く花は黄緑色で目立ちませんが、雌しべの根元の花盤(かばん)と呼ばれる部分から染み出す蜜に、ハチやアブ、アリなどの虫が集まります。
結実した小さな果実は秋が深まるころに果皮が裂けます。裂け目から赤い皮を被った種子が顔をだして人気を集めます。有毒ですから、注意してください。
野生種に翼のないものがあり、コマユミ(小檀)と呼ばれます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
秋の紅葉が美しく、錦の織物をイメージしての名前と言われています。紅葉の美しさは世界三大紅葉樹(他の二種はスズランノキ、ニッサボク)の一つとされています。
節と節の間には四方にコルク質の翼のようなものが張り出します。この姿を刃物に見立ててカミソリノキとか、オニノヤガラなどと呼ぶ地域もあります。
落葉した後の枝は翼が目立ち、自然のものとは思えないような風情を演出します。翼の大きさには個体差があり、大きな翼の枝は花材として使われることもあります。
翼の役割は茎の補強とか虫害対策とか諸説ありますが、はっきり分かっていないようです。
初夏に咲く花は黄緑色で目立ちませんが、雌しべの根元の花盤(かばん)と呼ばれる部分から染み出す蜜に、ハチやアブ、アリなどの虫が集まります。
結実した小さな果実は秋が深まるころに果皮が裂けます。裂け目から赤い皮を被った種子が顔をだして人気を集めます。有毒ですから、注意してください。
野生種に翼のないものがあり、コマユミ(小檀)と呼ばれます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)