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ニッセイ緑の財団ニュース

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387.《ミヤコグサ(都草)別名 コガネバナ(黄金花) エボシグサ(烏帽子草)》

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387.《ミヤコグサ(都草)別名 コガネバナ(黄金花) エボシグサ(烏帽子草)

道端の草地などで見られます。近年は公園などの芝生の中で花を咲かせているのを見かけます。華やかな花色で注目されます。
牧野新日本植物図鑑によると、昔この草が京都大仏の前、耳塚あたりに多かったので、この名が付いたのであろうと解説されています。
漢名を「百脈根(ひゃくみゃくこん)」と言います。ミャッコングサ → ミヤコグサとなったという説もあります。
別名のコガネバナ(黄金花)は花の色に、エボシグサ(烏帽子草)は花の形を烏帽子に見立てたものと思われます。
民間薬として疲労回復効果などがあるとされ、全草を乾燥させたものを焼酎などに漬けて薬用酒として飲まれたりもします。
花の多くは虫が訪花することで受粉しますが、中には自家受粉で結実する花もあるという報告があります。正面の大きな花弁に見える赤い筋は蜜標(みつひょう、ネクターガイド)と呼ばれ、奥に蜜があることを教える標識で、虫を呼ぶ目印と言われています。
他のマメ科植物に見られるように、根に根粒菌が共生しており、痩せ地でも生育することができます。
結実した豆果は黒く熟します。莢は捻じれるように弾けて種子を遠くに飛ばして分布を広げます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員
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