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392.《ヒツジグサ(未草)》

392.《ヒツジグサ(未草)》
日本特産の水草で、池や沼に自生しますが、生育環境の減少や悪化で自生地が少なくなり、多くの県で絶滅危惧の対象とされています。
水底に根を張り、葉柄を長く伸ばして葉を水面に浮かべます。
初夏から秋にかけて咲く白い花は、清楚な趣で注目を集めます。
よくスイレンとどう違うの?というご質問をいただきます。
スイレンは明治時代以降に移入されたスイレンの仲間を指すことが多いようです。鑑賞用として多くの品種が作り出され、それらも含めて、スイレンと呼ばれています。
ヒツジグサは、日本に1種だけ存在するスイレンの仲間ということで、スイレンとは分けて扱われています。
花が未の刻(ひつじのこく:午後2時ころ)に咲くことから名づけられたものと言われますが、おおよそ2~3時ころのようです。夕方6時頃には閉じます。
花は3日間、開閉を繰り返します。2時頃から咲く花の1日目は雌性期で雌しべが熟します。2日目は雄性期で雄しべが熟します。3日目は雌雄両方が熟した状態になります。
結実すると、果実は水中に没し、熟した後に種子を水中に放出します。種子は水に浮かんだり、水底に沈んだり、鳥の足に引っかかったりして運ばれ、分布を広げます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
水底に根を張り、葉柄を長く伸ばして葉を水面に浮かべます。
初夏から秋にかけて咲く白い花は、清楚な趣で注目を集めます。
よくスイレンとどう違うの?というご質問をいただきます。
スイレンは明治時代以降に移入されたスイレンの仲間を指すことが多いようです。鑑賞用として多くの品種が作り出され、それらも含めて、スイレンと呼ばれています。
ヒツジグサは、日本に1種だけ存在するスイレンの仲間ということで、スイレンとは分けて扱われています。
花が未の刻(ひつじのこく:午後2時ころ)に咲くことから名づけられたものと言われますが、おおよそ2~3時ころのようです。夕方6時頃には閉じます。
花は3日間、開閉を繰り返します。2時頃から咲く花の1日目は雌性期で雌しべが熟します。2日目は雄性期で雄しべが熟します。3日目は雌雄両方が熟した状態になります。
結実すると、果実は水中に没し、熟した後に種子を水中に放出します。種子は水に浮かんだり、水底に沈んだり、鳥の足に引っかかったりして運ばれ、分布を広げます。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)