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395.《ヒメコウゾ(姫楮)》

395.《ヒメコウゾ(姫楮)》
雑木林の林縁などで見られます。この季節、オレンジ色に熟した粒々の実が目を引きます。
この果実、淡い甘味があるのですが、くち触りが悪いのでお勧めはできません。
和紙の材料にされるコウゾと違うのですか?とのご質問をいただきます。
古い時代にはヒメコウゾも和紙の材料にされていたようですが、江戸時代になると、ヒメコウゾとコウゾは別種として扱われていたことが文献などから確認できます。
和紙の材料として栽培されているコウゾはヒメコウゾとカジノキの交雑種で、カジノキに近い品種が選抜されています。雌雄異株です。栽培種ですので、一般に屋外で目にする機会は少ないでしょう。
身近で見られるものはヒメコウゾと考えても良いと思われます。
葉の形は変異が多く、切れ込みの有無も含めて、様々な形をしていますが、全体に毛があるので、触るとふかふかした手触りです。
雌雄同株異花です。4~5月、開葉する頃に、枝の下の方に雄花序、先の方に雌花序をつけます。と申しましても、花弁があるような花ではなく、丸い玉様のものがついているだけです。
果実が濃紫色に熟すヤマグワも同じクワ科の植物で、葉も含めて良く似ています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
この果実、淡い甘味があるのですが、くち触りが悪いのでお勧めはできません。
和紙の材料にされるコウゾと違うのですか?とのご質問をいただきます。
古い時代にはヒメコウゾも和紙の材料にされていたようですが、江戸時代になると、ヒメコウゾとコウゾは別種として扱われていたことが文献などから確認できます。
和紙の材料として栽培されているコウゾはヒメコウゾとカジノキの交雑種で、カジノキに近い品種が選抜されています。雌雄異株です。栽培種ですので、一般に屋外で目にする機会は少ないでしょう。
身近で見られるものはヒメコウゾと考えても良いと思われます。
葉の形は変異が多く、切れ込みの有無も含めて、様々な形をしていますが、全体に毛があるので、触るとふかふかした手触りです。
雌雄同株異花です。4~5月、開葉する頃に、枝の下の方に雄花序、先の方に雌花序をつけます。と申しましても、花弁があるような花ではなく、丸い玉様のものがついているだけです。
果実が濃紫色に熟すヤマグワも同じクワ科の植物で、葉も含めて良く似ています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)