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322.《ヤマノイモ(山の芋) 別名 ジネンジョ(自然薯) ジネンジョウ(自然生)》

322.《ヤマノイモ(山の芋) 別名 ジネンジョ(自然薯) ジネンジョウ(自然生)》
山野に自生して、いろいろなものに絡みながら成長します。
太くなる根はヤマノイモとか、ジネンジョウと呼ばれて、古くから食べられていました。でん粉を多く含み、現在では、とろろ汁などが人気の料理でしょうか。
平安時代の今昔物語に登場するヤマノイモの料理は、薄切りにしたヤマノイモをナツヅタの蔓から採った樹液(甘葛煎あまずらせん)で軽く煮た、今でいうデザートのようなものだったようです。
太くなる根は、多数あるひげ根の中の1本が太くなったものです。同じ根が毎年太るというものではなく、冬には消滅して、翌年、別の根が大きく太ります。
雌雄異株で、夏に白い小さい花が穂状になって咲きます。受粉後できる果実を鼻にくっつけて「天狗の鼻!」とか言って遊んだ方もいらっしゃるでしょうか。
秋になると葉の付け根にできるムカゴ(無性芽)も食べられて人気です。栽培されたものも売られています。
野菜売り場で太く伸びたヤマイモが売られています。良く似ていますが、中国原産の栽培種で、同じ仲間ですが、別の種です。
ヤマノイモの生える山にも持ち主があります。勝手に入り込んで盗掘しないよう注意しましょう。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
太くなる根はヤマノイモとか、ジネンジョウと呼ばれて、古くから食べられていました。でん粉を多く含み、現在では、とろろ汁などが人気の料理でしょうか。
平安時代の今昔物語に登場するヤマノイモの料理は、薄切りにしたヤマノイモをナツヅタの蔓から採った樹液(甘葛煎あまずらせん)で軽く煮た、今でいうデザートのようなものだったようです。
太くなる根は、多数あるひげ根の中の1本が太くなったものです。同じ根が毎年太るというものではなく、冬には消滅して、翌年、別の根が大きく太ります。
雌雄異株で、夏に白い小さい花が穂状になって咲きます。受粉後できる果実を鼻にくっつけて「天狗の鼻!」とか言って遊んだ方もいらっしゃるでしょうか。
秋になると葉の付け根にできるムカゴ(無性芽)も食べられて人気です。栽培されたものも売られています。
野菜売り場で太く伸びたヤマイモが売られています。良く似ていますが、中国原産の栽培種で、同じ仲間ですが、別の種です。
ヤマノイモの生える山にも持ち主があります。勝手に入り込んで盗掘しないよう注意しましょう。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)