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ニッセイ緑の財団ニュース

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398.《ツミ(雀鷹)》

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398.《ツミ(雀鷹)》

雀と言う字はスズメと読みますが、分解すると小+隹(とり)で小さい鳥のことです。ツミは雀鷹と書いて小さい鷹を表します。大きさはヒヨドリ程度ですがれっきとした猛禽類でスズメやシジュウカラなどの小鳥を捕食します。
近年都市部への進出が著しく、4月から7月にかけての子育ての時期は各地の都市公園で営巣する姿が見られます。都市に進出したツミは小鳥だけでなくセミなど豊富にいて捕まえ易いものも餌としておりなかなか逞しく生きています。
24節気で鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)は新暦7月17日~23日頃、丁度その頃、若いツミが親鳥と一緒に飛んでいるのを見かけることが有ります。親がエサの採り方を教えているのでしょう。
ツミと言うとオナガとの関係が有名です。多くの鳥の天敵はカラスで、卵やヒナをカラスに捕食されてしまう事が多いのですが、猛禽のツミは気が強く小さいながら自分の巣の回りからカラスを追い払うので、オナガはツミの巣の近くに自分の巣を作るのです。ツミはオナガを襲うことは無いようです。実際ツミの営巣している公園では多くのオナガが飛び回っているのを見かけます。

安武 弘幸氏(NPO法人千葉県森林インストラクター会会員・千葉県野鳥の会会員)
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