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400.《タケニグサ(竹似草)別名 チャンパギク(占城菊)ササヤキグサ(囁き草)》

400.《タケニグサ(竹似草)別名 チャンパギク(占城菊)ササヤキグサ(囁き草)》
草地や荒地に生育しています。伐採地など、攪乱された荒地でも大きく育ちます。
近年、運ばれた経緯は不明ですが、東京都内の道路脇や分離帯などで見かけることがあり、驚かされます。
名前の由来は諸説あるようですが、茎が中空で、竹に似ているからという説が伝えられています。
別名のチャンパギクは、その姿が日本在来種でありながら、異国の風情をたたえているとして、インドシナ、ベトナム辺りから来た菊とつけた名と言う説があります。
結実して莢様の果実ができるのですが、揺すると中で種子が動いて、カサカサという音がします。この音が囁いているように聞こえる?ことからササヤキグサと呼ばれたとか。
千切ると黄色い汁が出ます。この汁を塗布すると皮膚病に効くと言われていますが、アルカロイドを含み有毒です。かぶれることもありますし、誤食すると、呼吸麻痺など起こす危険もありますので注意が必要です。
欧米では観葉植物としてガーデニングの庭に植えられたりしているようです。
細長い莢のような果実の中の種子には脂肪酸など、アリの好きな物質が付着しており、莢が風で運ばれた後、裂開し、種子をアリが運ぶという報告があります。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)