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401.コマツナギ(駒繋ぎ)

401.《コマツナギ(駒繋ぎ)》
日当たりの良い草地や林縁などで見られます。
小低木(しょうていぼく)とか、草本状の低木というような表現をされて、木なのですが、草本類の図鑑に掲載されることが多いようです。
茎は立ち上がって伸びますが、1mにも満たないものが多いようです。また、地面を這うように伸びたりすることもあり、草に見えてしまうようです。
枝に馬(駒 こま)を繋げるほど茎が丈夫であることからの名という説があります。また、葉が馬の大好物で、馬が離れなくなるからとの説もあります。
根が強靭なことでも知られています。地中深く張る根は根粒菌と共生しており、荒地でも旺盛に生育することができます。近年、土壌侵食を防ぐ効果に注目されるようになっています。
古くから根や葉の薬効が認められており、解熱、鎮痛、消化促進などに利用されていました。
夏に穂状に集まって咲く花は小さなハギ(萩)を思わせるようで、地方によっては、ノハギ(野萩)、クサハギ(草萩)、カワラハギ(川原萩)などの名で呼ばれていたりします。
花後に円柱形の豆果ができ、数個の豆が入っています。
葉はモンキチョウの幼虫の食草としても知られています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)