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ニッセイ緑の財団ニュース

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405.《チダケサシ(乳茸刺)》

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405.《チダケサシ(乳茸刺)

日当たりの良い草原や田畑の畔などで見られます。時には明るい林内で咲いていることもあります。やや湿り気のある場所を好んで生育しているようです。
異論を唱える方もありますが、一般的には、採取したチダケ(乳茸)というキノコを持ち帰る際に、この茎に刺して持ち帰る習慣のある地方があったようで、名前の由来になっています。
細い茎はキノコを突き刺すのに扱いやすく、突き刺したキノコが抜けてしまわないように、花穂がストッパーの役割を担っていたのでしょう。
夏に涼し気な風情を醸して咲きますので、人気を集めます。
花色はピンクが一般的ですが、稀に白い花を咲かせるものもあります。
アスチルベという名前で、近縁種や交配種と共に、園芸的に売られていることもあります。
升麻(しょうま)という漢方は、本来はサラシナショウマの根茎なのですが、チダケサシもその代用として風邪や頭痛に用いられることがあります。
アカショウマやサラシナショウマなど、似ている植物がありますが、葉の先がそれほど尖ることはなく、丸く見えますので、確認してみてください。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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