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ニッセイ緑の財団ニュース

記事公開日

418.《カシワバハグマ(柏葉白熊)》

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418.《カシワバハグマ(柏葉白熊)

やや乾いた木漏れ日の林縁などを好んで生育します。
10個の小さい筒状花を束ねて1個の花の姿をしています。
カシワバ(柏葉)は葉縁の様子などから、カシワ(柏)という説と、アカメガシワ(赤芽槲)を意味するという説があります。
ハグマ(白熊)は、細長い花の様子を、ヤクという動物の尾の毛で作られる払子(ほっす:仏教で僧侶が使う仏具の一つ)に見立てたものといわれます。また、戦場で武士が兜につけるヤクの毛で作った飾りのことという説もあります。
花は白色で、5裂している花弁の先がくるんと反り返っていて、人気です。
花後、長さ1㌢ほどの細長い種子を作ります。種子には1㌢を超える長さで、ちょっとごわごわした感じの冠毛(かんもう:綿毛)があり、風に乗って飛散します。不稔の種子もあり、発芽率はあまり高くないという報告があります。
雑木林などでも見られる植物ですが、森の荒廃や伐採などの影響で、生育場所が減少しています。加えて、林床に生育する植物であることから、近年ではシカの食害も大きな問題になっています。
様々な原因で生育数が減り、地域によっては保護の必要な植物に指定されています。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
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