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470.《ユキヤナギ(雪柳)》
470.《ユキヤナギ(雪柳)》
白い小さい花をつけた枝が滝のように枝垂れて人気です。乱れ咲く白い花を雪に、枝垂れる様を柳に見立てた名と言われています。
関東以西の山地の川辺の岩壁や岩礫地などに自生するものですが、多くは庭で栽培されて親しまれています。栽培種の野性化とする説もあります。
川の水が増水して濁流に洗われるような岩の割れ目など、過酷な環境で、多くの植物は水の勢いに負けてしまうのですが、葉も茎も細いユキヤナギは、根を岩の割れ目に入り込ませて、流水の勢いに耐えることができます。また、群を抜く再生力の強さで、流水に引きちぎられても再生して生き抜くと言われています。
造園木として庭植えにされても、その再生力の強さで、強剪定にも耐えて繁茂しています。
栽培の歴史は古く、平安時代まで遡るとも言われ、コゴメバナ(小米花)とも呼ばれていました。
根元が安定している庭では、日照と排水に注意が必要です。
近年、園芸種としてピンクに見える種を見かけます。
よく似た造園木にコデマリ(小手毬)がありますが、こちらは江戸時代初期、中国から渡来した植物です。小枝の先に、小さい白い花が20個ばかり、手毬状に集まって咲くことからの名前です。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
